25才就業経験なしから独学で上場企業のプログラマになって体調崩して辞めた話
2021-10-19T10:40:00.00+09:00
らいもふです。 たまには自分語りをしたくなったので経歴について書いておこうと思います。 他人に迷惑をかけてばかりの話なので不快に思う方もいるかもしれません。
25才学生、職歴無
2015年春、25才の時に休学しながら3度目か4度目の新卒就活をしていました。 お堅い企業はおおよそ経歴で落とされるのでベンチャー企業に絞って就活していました。
これは余談なんですが、新卒就活は心が折れます。 苦手な人は本当に心が折れます。 しかも、就職してから実績を上げると掌くるっとしてオファーが来るのであの苦労をした意味が何なのか私はよくわかりません。
プログラマを志す
新卒就活というものが大変に苦手ながら頑張っていたんですが、就活していたらある日気づきました。 これからの時代、プログラマが来るな……と。
なぜそう思ったかといえば、勘です。 どの会社もプログラマを所望していて待遇が良いことは確かでした。
私はよくも悪くも愚直に馬鹿だったので、
- 世界にはCS専攻出身の強い人がいる
- 教えてくれる人間がいない
- どうやって学べばいいかその時点では知らない
そんな足かせになる考えは一切わかずに、プログラムの勉強に取り掛かります。 プログラマの勉強と同時に就活を打ち切ったので、単に就活から逃げたかっただけかもしれません。
学び始めのソースコードは残っていませんが、HTML, CSS, JavaScriptでけばけばしい配色の電卓を作った記憶があります。 あとは、初期のProgateで遊びもしました。 教科書を使った学習は得意だったので楽しかったです。
プログラミング学習初期
プログラミング学習初期は楽しいことが第一だと思います。 今から考えると人に見せたくない代物ですが、私は楽しかったです。
作ったものなんて本当に初歩の初歩。 人の役に立つようなものでもありません。 それでも楽しめたから先に勧めたんだと思います。
Go言語との出会い
ちょっとずつできることが増えていった私は、どの分野に本腰を入れるか考え始めました。 これは今でも役に立つ未来予測法ですが、英語圏で流行っていて日本語圏で流行するかもしれないものはそのうち日本でも流行します。 情報のほとんどは英語ででるので日本に伝わるまでにタイムラグがあるんですね。 経験則ですが、そんなに間違ったことは言っていないと思います。
Elixir, Rust, JavaScirpt, Python, Rubyなどいろいろ触りましたが、結局Goを真面目に学ぶことに決めました。 当時英語圏ですでにメジャーな言語だった一方で日本ではまだ触っている人が少なかったためです。
最初のアルバイト
同年の9月頃に唐突に思い立ってプログラマ向けの勉強会に出ました。 趣味のゲームに関しても同じなのですが、私はフットワークが軽いようです。 16時くらいにイベントを調べて予約して、19時には会場にいました。 このイベントはコミュニティの勉強会ではなく採用目的のイベントでした。
終了後に登壇者の方が飲みに行くのにふらっとついていき、自分の現状を伝えたら、アルバイトをさせてもらえることになりました。 面白い経歴に惹かれたようなことを言われましたが、実際の決め手が何だったのか私にはわかりません。 大学にもいかず家でプログラムで遊んでただけの自分が唐突にアルバイトを始めたのは今でもびっくりしています。 (ちなみに様々な事情が重なり大学は最終的に中退します)
なんもわからん
アルバイトをしたら当然仕事を振られるわけですが、ダメだ何もわからん。 問題解決力の低かった(今でも低い)当時の私は虚空を眺めて途方にくれました。 先輩に教わりながらちょっとずつ仕事を進めますが、ダメだ、なんもわからん。 万全の体調なら食らいつけたかもしれませんが、休学する程度の体調だとなにも先に進みません。
6年経った今振り返っても、当時の私にはまあ無理だろうなという内容でした。 業務用のコードなんて書いたことありませんでしたから。
バイトをしながら勉強会に参加
そんなこんなでなんもわからん状態のアルバイトを続けながら、自分の実力を高めようと勉強会にちょくちょく出ます。 そこで2社目の会社に出会います。
この会社は社長だけの本当に小さな学生起業で、勉強会の主催で業務が回っていました。 代表が身を粉にして働くことで会社が回るタイプの会社です。
何度か勉強会に参加するうちにそこの社長と仲良くなり、仕事を振られるようになりました。 二重にアルバイトをする日々の始まりです。 ちょこちょこ仕事をこなしていくと、12月に2社目の方から正社員のお誘いが来ました。
勉強会主催のビジネスに限界を感じて方針転換をし、その際にプログラマとして雇いたいとのことです。 1社目の方と迷いましたが、結局2社目の方を選び初の正社員になります。
2社目の正社員時代
住み込みで朝から晩まで働くというかなりやべー労働環境でしたが最初は楽しかったです。 すぐに精神にガタが来て、2か月くらいで在宅勤務になります。
精神やると仕事能率が著しく落ちます。 その会社の社員は私一人だったのですが、常に進捗ダメです状態。 進捗ダメですが、相談できる人もなく、さらに塞ぎ込む日々……。
結局2016年6月に転職を決意。 エージェントや転職サイトなどいろいろ登録して転職活動を開始します。
転職活動期
この時驚いたんですが、新卒就活と難易度が違います。 プログラマとしての実務あるとこんなに就活楽になるのか。 あっと言う間にマザーズ上場のベンチャーに契約社員として就職が決まりました。
この経験から読者に伝えられることとしては、需要のある分野での実務経験と実績はめちゃくちゃ役に立ちます。 私はいまだにプログラマのオファー届きますからね。
3社目
この会社、最終的にメンタル崩して多大な迷惑を掛けて契約更新なしで辞めるのですが、学ぶことが多かったです。 周りのレベルが高い。 プログラマとしての基礎はこの会社で学んだと言っても過言ではありません。 (そもそも他の会社ではプログラマの基礎なんて学べなかったよ) やりたかったGoでの仕事だったのもよい。
バグの見つけ方、ドキュメントの重要性、ログを検索する技術、テスト手法、リリース手法……。 何もかもが新しい体験でした。
その当時の私は入社当初からだいぶメンタルにダメージがあり、ぎりぎりの日々でしたが、とても楽しかった。
正直ちゃんと稼働できていない日がだいぶ多かったです。
一応、作った実績としては、
- ソフトウェアのパフォーマンス改善(スループット3倍)
- 採用イベントでプレゼンして応募者獲得
大きいのはこれ。 ただ、実務経験以上にありがたいものはないかもしれません。
ただ、徐々に体調がおかしくなりはじめ、最後爆発して出社できなくなりました。 今でも迷惑をかけて申し訳ないと思っています。
まとめ
あなたが私の知り合いなら、私はこんな人物だよって自己紹介です。 深く気にしないでください。
あなたが未経験からプログラマを目指している人ならいくつかアドバイスできます。
- メンタルを大事にしろ。
- へんてこな職場であっても実務経験は積め。あるかないかで世界が変わる。
- 人は一年半あれば、独学+実務で下っ端プログラマくらいにはなれるから頑張れ。
- 周囲のレベルが高いと得るものが大きい。
- 大切なことだから二度言うがメンタルを大事にしろ。